イタリアに行ったときに農家から良質のオリーブオイルを買いたかったのですが、行った先には大型スーパーしかなく・・・そこでこのBIOオーガニックのノンフィルターオリーブオイルを買いました。
値段が安かったので、どうかな?と思いましたが美味しいです。ノンフィルターなのでオリーブの栄養素がたっぷり入っています。買って正解でした。
私は患者さんには必ず食事の話をします。
なぜなら、体は食べ物からできているからです。健康はまず食事からです。
その中でも特に油については詳しく説明をします。
油の選び方はとても重要です。
1970年頃に安い油、サラダ油が発売され、日本の食卓は煮る、蒸す、焼くから揚げる、炒めるようになりました。その結果、アレルギー、喘息、クローン病など炎症性の疾患が増えました。
また70年以前は脳出血が多かったのですが、最近では脳梗塞が増えています。
これは血がドロドロになったということです。これも油が関係しています。
食べた油はリパーゼによって脂肪酸とグリセリンに分かれます。
⭐️脂肪酸には飽和脂肪酸(常温で個体)と不飽和脂肪酸があります。
飽和脂肪酸は3種類です・・長鎖脂肪酸(動物性の油)極力取らない
中鎖脂肪酸(動物性の油)極力取らない
短鎖脂肪酸(大腸で作られる)酪酸、酢酸、プロピオン酸
ここで重要なのは短鎖脂肪酸です
善玉菌が食物繊維とオリゴ糖を分解するときに作られるのが短鎖脂肪酸です
大腸には善玉菌:悪玉菌:日和見菌=2:1:7が健康な状態ですが、日和見菌は善玉菌が多くなると善玉菌に傾き、悪玉菌が多くなるると悪玉菌に傾く性質を持っています。
肥満や糖尿病、大腸がん、動脈硬化といった疾患を持つ人の腸内はこのバランスが崩れ悪玉菌が多いです。
善玉菌は、乳酸や短鎖脂肪酸などの生成によって腸内を弱酸性にすることで悪玉菌の増加を抑え、発がん性をもつ腐敗物質の発生を防いだり、腸の運動を活発にしたりします。
善玉菌の餌になるのがオリゴ糖、食物繊維です。
オリゴ糖が多く含まれる食品は、きな粉、ゴボウ、玉ねぎ、蜂蜜、ニンニク、バナナ、お米などがあります。
短鎖脂肪酸を増やすためには、食物繊維と一緒にオリゴ糖を多く含む食材をとるのが良いと思います。
ちなみに私は、スピルリナ(食物繊維)とバナナ、玉ねぎ、オリゴ糖を一緒に取っています。
最近ケフィアが流行っていますが、ケフィアだけとっても善玉菌は24時間で体内から排出され大腸に定着しません。定着させるためには善玉菌の餌となる食物繊維、オリゴ糖を多く取らないとダメです。
ちなみにオリゴ糖は分解されづらいので吸収されることは少ないです。
太らないので安心ですね。
⭐️不飽和脂肪酸(常温で液体)・・α-リノレン酸 ω3(DHA,EAP,エゴマ、亜麻仁オイル
リノール酸 ω6 (サラダ油、紅花、菜種、ひまわり)
オレイン酸 ω9 (オリーブオイル)
α-リノレン酸、リノール酸は必須脂肪酸となり体内では合成されず食べなければならばい油です。
ここで問題なのはリノール酸です。
野菜からできている油なんて健康に良さそうと思いがちですが、実は違っていて、
リノール酸の特徴は炎症を助長し、コレステロールの善玉を下げ、悪玉を上げ血液の粘度を上げるという とても器用な働きをします。
厚生省が推奨しているのはα-リノレン酸:リノール酸=1:2.5を推奨していますが、現代の食生活では1:90と異常なことになっています。
大切なのはバランスです。
もし、揚げ物、炒め物が多い時はα-リノレン酸を大さじ1-2杯食べると良いです。
⭐️トランス脂肪酸
トランス脂肪酸はバターが高騰のために作りました。
植物油(不飽和脂肪酸)に水素と添加しトランス脂肪酸になります。
これがマーガリン(飽和脂肪酸)です。又の名をプラスチックオイルです。
トランス脂肪酸の香りと色をとったものがショートニング(半固形)になります。
バター、ラードの代用として使われます。クッキーやパンなどいろいろな食材に入っています。
日本ではショートニングについての記載義務はありませんがヨーロッパでは記載義務がありますし、確か・・禁止とされていますので安心です。
この油の特徴はサクサクして美味しく、腐らないということです。
アイスランドのマクドナルドとインターネット検索をすると面白い記事があります。
ご興味のある方は是非読んでみてください。
この油を最初に問題提起したのは1970年代のニューヨーク市です。
ショートニングの規制を初めて世界で起こしました。
またWHOも2024年にショートニングの規制を行うと発表しています。
これほどまで危険なオイル。
日本で表示義務がないの問題ですね。
オリーブオイルの写真からこんなに書くとは思っていませんでした笑。
長い文章ですね。
わかりづらいかな??
口頭を文章化にするのは難しいですね。
最後に私が使っている油は
オリーブオイル、ごま油、バター
揚げ物にはピーナッツオイルです。(ミグロで飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の割合を見て決めました。すべての油の割合を調べたのでかなり怪しい人と思われました)
ご参考まで〜
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