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葛根湯で咳が悪化した症例

  • 亜希 Bucher
  • 8月8日
  • 読了時間: 2分
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葛根湯、漫然と飲み続けていませんか?


風邪をひいたら「とりあえず葛根湯!」という方も多いと思います。

しかし、使い方を間違えると、かえって咳が悪化したり、体調を崩してしまうことがあるので注意が必要です。



実際のケース

寒気や節々の痛みを感じた患者さんに、葛根湯を汗が少し出る程度まで服用するように指示。汗が出た後は葛根湯を控え、もしまだ具合が悪い場合は柴胡桂枝湯を服用してもらうよう伝えました。


この患者さんは寒気がおさまり、汗も少しだけかいたのですが、その後も葛根湯を約10日間も服用し続けてしまいました。


すると、黄色い痰や咳が続き、夜もよく眠れない状態に…。葛根湯の服用を中止したところ、黄色い痰や咳は徐々に改善しました。



原因は?

これは、葛根湯を必要以上に飲み続けたことで、体が過度に温まり、乾燥して痰が黄色くなるなど、熱の症状が現れてしまったのです。



葛根湯の正しい使い方

葛根湯は、風邪の初期(寒気・節々の痛みなど)に使います。

長くてもせいぜい3日程度までが目安です。


風邪の症状が変わってきたら、違う漢方薬に切り替える必要があります。

自己判断で漫然と飲み続けるのは危険ですので、必ず医師や薬剤師に相談してください。


みなさん、なんとなく飲み続けることのないよう、くれぐれもご注意を!


体調や症状に応じて、正しい使い方を心がけましょう。ご相談もお気軽にどうぞ!



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